ゴルフ初心者が覚えたいバンカーショットの基本|1回で出すための構え方と打ち方を解説
「バンカーに入ると何回打っても出ない」
「ボールを直接打つのか、砂を打つのか分からない」
「ホームランが怖くて振れない」
ゴルフ初心者にとって、バンカーショットは難しく感じやすいショットの一つです。
普段のアイアンショットでは、基本的にボールを直接打ちます。
一方、グリーン周りのバンカーでは、ボールを直接きれいに打つのではなく、ボールの手前の砂へクラブを入れ、砂ごとボールを外へ運びます。
この違いを理解していないと、ボールを直接打ってグリーンの反対側まで飛ばしたり、砂へ深く入りすぎてボールがほとんど動かなかったりします。
初心者がバンカーで最初に目指したいのは、ピンの近くへ寄せることではありません。
1回でバンカーから出し、次のショットをパターや通常のアプローチで打てる状態を作ることです。
ピンから遠くなっても、あごの低い方向やグリーンの広い場所へ出せれば十分です。
この記事では、初心者が覚えたいバンカーショットの基本的な構え方、砂を打つ位置、クラブの使い方、よくあるミスと練習方法について分かりやすく解説します。
バンカーショットとは?
バンカーショットとは、砂で作られた区域からボールを打つショットです。
コース内のバンカーは、大きく次の2種類に分けられます。
グリーンサイドバンカー
グリーン周辺にあるバンカーです。
ピンまでの距離が比較的短く、ボールを砂ごと上げて外へ出す打ち方を使うことが多くあります。
フェアウェイバンカー
ティーショットやセカンドショットの落下地点付近にあるバンカーです。
グリーンサイドバンカーよりピンまでの距離が長く、状況によってはボールを直接打つようなショットを使います。
初心者が最初に覚えたいのは、グリーンサイドバンカーから安全に脱出する打ち方です。
初心者の目標は1回で出すこと
バンカーに入ると、ピンへ寄せなければならないと考える方がいます。
しかし、初心者はまずバンカーから1回で出すことを優先しましょう。
バンカーで大たたきする主な原因は、ピンを狙いすぎて難しい方向へ打つことです。
例えば、ピン方向のあごが高い場合、少しでもボールが上がらなければ、再び砂へ戻ります。
一方、横方向にあごが低く、広いグリーンがあるなら、ピンから離れてもそちらへ出す方が安全です。
バンカーでの優先順位は次のとおりです。
1.安全にクラブを振れる
2.あごを越えられる
3.1回で砂から出す
4.グリーンへ乗せる
5.余裕があればピンへ寄せる
最初から5番目だけを狙わないようにしましょう。
なぜ砂を打つとボールが出る?
グリーンサイドバンカーでは、クラブがボールの手前の砂へ入り、その砂がボールを押し上げます。
クラブフェースでボールを直接打つというより、クラブで砂を飛ばし、その砂の勢いでボールを運ぶイメージです。
そのため、通常のアプローチより大きな振り幅が必要になります。
例えば、20ヤードのバンカーショットでも、通常の芝から打つ20ヤードより大きく振る場合があります。
砂の抵抗によって、クラブヘッドのスピードが落ちるためです。
ボールを直接打つとどうなる?
グリーンサイドバンカーでボールを直接打つと、ボールが低く強く飛びやすくなります。
これを一般的にホームランと呼ぶことがあります。
グリーンを大きく越え、反対側のラフやOBまで飛ぶ可能性もあります。
直接打つ主な原因は次のとおりです。
・ボールの手前へクラブを入れることが怖い
・身体が起き上がる
・ボールを見すぎる
・インパクトで手元を浮かせる
・砂を取らずにボールだけを拾おうとする
・スイングを途中で緩める
・ボール位置が右すぎる
初心者は、ボールを打つのではなく、ボールの下にある砂を前方へ飛ばすことを意識しましょう。
砂を取りすぎるとどうなる?
クラブがボールのかなり手前へ深く入ると、砂の抵抗が大きくなり、ボールがほとんど前へ進みません。
これをダフリやザックリのように感じる方もいます。
砂を取りすぎる主な原因は次のとおりです。
・ボールの手前を狙いすぎる
・クラブを地面へ強く打ち込む
・スイングが小さすぎる
・インパクトで減速する
・体重が右足へ残る
・身体の回転が止まる
・砂が柔らかいのにフェースを開きすぎる
適切な砂の量を取るには、一定の振り幅とスピードで振り抜くことが大切です。
バンカーショットで使うクラブ
グリーンサイドバンカーでは、一般的にサンドウェッジを使用します。
サンドウェッジはロフト角が大きく、ソール部分にバウンスと呼ばれる角度があります。
このバウンスを使うことで、クラブが砂へ深く潜りすぎるのを防ぎ、砂の上を滑りやすくなります。
ただし、必ずサンドウェッジでなければならないわけではありません。
距離が長い場合はアプローチウェッジやピッチングウェッジを使うこともあります。
初心者は、まずサンドウェッジで基本の脱出方法を覚えましょう。
バウンスとは?
バウンスとは、クラブのリーディングエッジとソールの最も低い部分との間にある角度です。
簡単に言えば、クラブが地面や砂へ刺さりすぎるのを防ぐための出っ張りです。
フェースを少し開くと、バウンスを使いやすくなります。
バウンスが砂へ当たり、クラブが砂の中を深く掘るのではなく、表面付近を滑ります。
初心者は、クラブの刃を砂へ刺すイメージではなく、ソールで砂をたたき、滑らせるイメージを持ちましょう。
フェースを開くとは?
フェースを開くとは、右打ちの場合、クラブフェースを通常より右へ向けることです。
フェースを開くと、ロフト角とバウンスが増え、ボールを高く上げやすくなります。
ただし、フェースだけを右へ向け、そのまま右方向へ打つわけではありません。
フェースを開いた分、身体やスイングの向きを少し左へ向けて構える方法があります。
初心者は、最初から大きく開きすぎないようにしましょう。
少しだけフェースを開き、ボールが出る高さと砂の抜け方を確認してください。
フェースは構えてから開かない
フェースを開く場合は、先にクラブフェースを開き、その後でグリップを握り直します。
通常どおり握った後に、手首だけでフェースを開くと、スイング中に元へ戻りやすくなります。
手順は次のとおりです。
1.クラブを身体の前で持つ
2.フェースを少し開く
3.その状態でグリップを握る
4.ボールへ構える
フェースを開いた状態を、手首で無理に維持しようとしないことが大切です。
バンカー内での構え方
右打ちの場合、グリーンサイドバンカーの基本的な構えは次のとおりです。
・足幅を通常のアプローチより広くする
・足を砂へ少し埋める
・膝を軽く曲げる
・重心を低くする
・ボールをスタンス中央からやや左へ置く
・体重を左足へ多めにかける
・クラブを少し短く持つ
・フェースを少し開く
・足と身体をやや左へ向ける
すべてを極端に行う必要はありません。
初心者は、安定して立ち、ボールの手前の砂へクラブを入れられる構えを作りましょう。
足を砂へ埋める理由
バンカーでは、足元が不安定です。
足を左右へ軽く動かし、靴底を砂へ少し埋めることで、下半身を安定させます。
また、足を埋めることで、砂の硬さや量も確認できます。
ただし、必要以上に大きく足場を作ったり、ライを改善したりしてはいけません。
あくまで安定して構えるための範囲で行いましょう。
足が砂へ入った分、身体の位置も低くなります。
そのため、クラブを少し短く持つと、ダフりすぎを防ぎやすくなります。
足幅は少し広めにする
グリーンサイドバンカーでは、通常のアプローチより足幅を少し広くします。
足場を安定させ、砂の抵抗に負けずにスイングするためです。
ただし、広げすぎると身体を回しにくくなり、腕だけで振りやすくなります。
肩幅程度か、少し広い程度を目安にしましょう。
距離が短い場合は狭め、長い場合は少し広めに調整できます。
体重は左足へかける
右打ちの場合、構えた時点で左足へ6割から7割程度の体重をかけます。
スイング中も、右足へ大きく移動しないようにします。
体重が右足へ残ると、クラブの最下点がボールの手前になりすぎたり、身体が起き上がってボールを直接打ったりします。
左足体重を保つことで、同じ場所へクラブを入れやすくなります。
ただし、上半身だけを左へ傾けすぎないようにしましょう。
ボール位置は中央より少し左
グリーンサイドバンカーでは、右打ちの場合、ボールをスタンス中央から少し左へ置く方法が基本です。
クラブが砂へ入り、その後ボールの下を通りやすくなります。
ボールを右へ置きすぎると、クラブがボールへ直接当たりやすくなります。
反対に、左へ置きすぎると、かなり手前から砂へ入り、ボールが飛ばない場合があります。
初心者は、左足かかとの内側まで極端に置かず、中央よりボール1個程度左から試しましょう。
クラブは少し短く持つ
足を砂へ埋めると、身体の位置が通常より低くなります。
そのままクラブを長く持つと、砂へ深く入りすぎる可能性があります。
指2本から3本分程度、クラブを短く持ちましょう。
短く持つことで、クラブをコントロールしやすくなり、同じ位置へ入れやすくなります。
ただし、短く持ちすぎると、前傾が深くなり、身体が動きにくくなることがあります。
どこを狙って砂を打つ?
一般的なグリーンサイドバンカーでは、ボールの手前2センチから5センチ程度の砂へクラブを入れるイメージを持ちます。
ただし、砂の硬さやクラブ、打ちたい距離によって変わります。
初心者は、ボールのすぐ後ろではなく、少し手前に目印を作るイメージを持ちましょう。
実際に砂へ線を引くなど、ライを改善する行為はできません。
自然にある砂の色や小さな模様を目印にしてください。
ボールではなく砂を見るべき?
バンカーショットでは、ボールの手前の砂を見る方法があります。
ボールだけを見ていると、直接当てたくなりやすいからです。
ただし、目線だけを砂へ向ければ必ず成功するわけではありません。
重要なのは、どこへクラブを入れるかを明確にし、その場所を通過するように振ることです。
ボールと入れたい砂の位置を同時に視界へ入れ、スイング中に頭を大きく動かさないようにしましょう。
スイングは小さくしすぎない
初心者は、ピンまでの距離が短いと、バンカーでも小さく振ろうとします。
しかし、砂の抵抗があるため、小さく弱く振るとクラブが止まり、ボールが出ません。
通常の芝から打つアプローチより、大きめの振り幅が必要です。
例えば、10ヤードのバンカーショットでも、30ヤード程度のアプローチに近い振り幅になる場合があります。
距離を抑えるときは、インパクトで緩めるのではなく、適切な振り幅を選び、最後まで振り抜きましょう。
インパクトで緩めない
バンカーショットで最も避けたい動きの一つが、インパクト直前にスイングを弱めることです。
ホームランが怖いと、ボールの手前でクラブの動きを止めたくなります。
しかし、減速するとクラブが砂へ刺さり、ボールが出なくなります。
バックスイングを決めたら、砂を前方へ飛ばすまで一定のスピードで振り抜きましょう。
ボールを打つのではなく、砂をグリーンへ投げる意識を持つと、フォローを出しやすくなります。
フォローをしっかり出す
バンカーでは、インパクトで終わらず、クラブを目標方向へ振り抜きます。
フォローが小さいと、クラブが砂の中で止まりやすくなります。
初心者は、バックスイングと同じか、それ以上の大きさまでフォローを出す意識を持ちましょう。
ただし、力任せに腕だけを振るのではありません。
身体の回転を止めず、胸を目標方向へ向けるように振ります。
身体の回転を止めない
バンカーで砂へクラブを入れることだけを考えると、身体が止まり、腕だけで打ちやすくなります。
腕だけで振ると、クラブの入る位置や深さが安定しません。
通常のアプローチと同様に、胸と腕を一緒に動かしましょう。
バックスイングで胸が少し右を向き、フォローで胸が目標方向へ向きます。
下半身を大きく動かす必要はありませんが、身体を完全に止めないことが重要です。
砂をグリーンへ飛ばす
バンカーショットのイメージとして、「砂をグリーンへ飛ばす」という考え方があります。
ボールが出るかどうかではなく、クラブで取った砂が目標方向へ飛んだかを確認します。
砂がほとんど前へ飛ばず、クラブが地面へ刺さった場合は、スイングが止まっている可能性があります。
砂だけが大きく飛び、ボールが残る場合は、砂を取りすぎている可能性があります。
ボールと一緒に適度な量の砂が前へ飛ぶことを目指しましょう。
高さはクラブに任せる
初心者は、バンカーからボールを高く上げようとして、身体を起こしたり、手首ですくったりすることがあります。
サンドウェッジには十分なロフト角があるため、フェースを少し開き、砂ごと振り抜けばボールは自然に上がります。
自分でボールを持ち上げようとしないでください。
低いあごを越えるだけなら、フェースを大きく開く必要もありません。
目玉のライとは?
目玉とは、ボールが砂へ深く埋まっている状態です。
上から落ちたボールが柔らかい砂へ深く入り、ボールの一部しか見えない場合があります。
通常のバンカーショットより難易度が高くなります。
目玉では、クラブを砂へ強く入れ、ボールを砂ごと前へ出す必要があります。
通常よりフェースを開きすぎず、場合によっては少し閉じるように構えることもあります。
初心者は、ピンへ寄せることを考えず、最も低い方向へ確実に出しましょう。
目玉ではフェースを開きすぎない
目玉のライでフェースを大きく開くと、クラブが砂の表面を滑り、深く埋まったボールの下まで届かない場合があります。
通常よりフェースをスクエアに近づけ、クラブの刃を砂へ入れやすくします。
ボールの手前へクラブをしっかり入れ、フォローを無理に大きく出すより、砂の抵抗へ負けないように振ります。
ボールは低く出て、ランが増える可能性があります。
グリーンの広い場所を狙いましょう。
硬い砂からの打ち方
雨の後や踏み固められたバンカーでは、砂が硬くなっていることがあります。
硬い砂では、バウンスが地面に跳ね返され、クラブがボールへ直接当たる可能性があります。
フェースを大きく開きすぎず、クラブを砂へ薄く入れましょう。
柔らかい砂より、ボールの近くへクラブを入れるイメージが必要になる場合があります。
振り幅も少し小さくできます。
ただし、インパクトで緩めず、一定のスピードで振り抜きましょう。
柔らかい砂からの打ち方
砂が柔らかく深い場合は、クラブが潜りやすくなります。
フェースを少し開き、バウンスを使って砂の上を滑らせましょう。
ボールの手前へクラブを入れ、通常より大きめの振り幅で打ちます。
柔らかい砂でクラブの刃を強く打ち込むと、ヘッドが深く潜り、ボールが出ません。
ソール全体で砂を押し飛ばすイメージを持ちましょう。
砂が少ないバンカー
砂の下に硬い地面があるような薄いバンカーでは、クラブが地面へ跳ね返される場合があります。
フェースを開きすぎず、ボールの手前の砂を薄く取ります。
大きく砂を取ろうとすると、バウンスが硬い地面へ当たり、ホームランになる危険があります。
素振りで砂の硬さを確認できますが、ボールのライを改善したり、意図的に砂の状態を試したりしないよう、ルールに注意してください。
あごが高いバンカー
あごが高い場合は、まずボールが十分に上がるかを考えます。
ピン方向のあごが高すぎるなら、横や後方の低い場所へ出しましょう。
高いあごを越える場合は、ロフトの大きいクラブを使い、フェースを開きます。
ボール位置をやや左へ置き、大きめに振ります。
ただし、高さを出そうとして身体を起こさないようにしましょう。
クラブのロフトと砂の力で上げます。
左足上がりのバンカー
左足上がりの傾斜では、クラブのロフトが増え、ボールが高く上がりやすくなります。
その分、飛距離は短くなる傾向があります。
傾斜に沿って肩と腰を傾け、左足へ体重を多めにかけます。
通常より少し大きな振り幅が必要になる場合があります。
上がりやすいため、フェースを開きすぎないようにしましょう。
左足下がりのバンカー
左足下がりでは、ボールが低く出やすく、難易度が高くなります。
傾斜に沿って構え、左足へ体重をかけます。
ボールを高く上げようとすると、右足へ体重が残り、ホームランやダフリが出やすくなります。
低い球が出ることを受け入れ、あごの低い方向へ出しましょう。
ピンを狙うより、バンカーから脱出することを優先します。
つま先上がりのバンカー
つま先上がりでは、ボールと身体の距離が近くなります。
クラブを短く持ち、少し身体を起こして構えます。
右打ちの場合、ボールが左へ出やすい傾向があります。
大きなスイングではバランスを崩しやすいため、必要以上に振り回さず、広い方向へ出しましょう。
つま先下がりのバンカー
つま先下がりでは、ボールが身体から遠くなります。
膝を深めに曲げ、前傾姿勢を保ちます。
右打ちの場合、ボールが右へ出やすい傾向があります。
足元が不安定なため、ピンへ寄せるより、バランスを保って砂から出すことを優先しましょう。
距離の長いバンカーショット
グリーンサイドバンカーでも、ピンまで30ヤード以上ある場合があります。
通常のサンドウェッジでは距離が足りないことがあります。
距離を出す方法には次のようなものがあります。
・フェースの開きを小さくする
・アプローチウェッジを使う
・ピッチングウェッジを使う
・振り幅を大きくする
・砂を取る量を少なくする
初心者は、無理にピンまで届かせず、グリーンの手前や広い場所へ出す判断も必要です。
距離の短いバンカーショット
ピンまでの距離が短い場合でも、スイングを途中で弱めてはいけません。
フェースを少し多めに開き、ボールを高く上げる方法があります。
ただし、初心者にとっては難易度が高くなります。
ピンを大きく越えても、グリーンへ乗せる方が安全です。
短い距離ほど、ピンの近くへ止めようとせず、1回で出すことを優先しましょう。
フェアウェイバンカーは打ち方が違う
フェアウェイバンカーでは、グリーンサイドバンカーのように砂ごとボールを上げるのではなく、基本的にはボールを先に打ちます。
砂を多く取ると、飛距離が大きく落ちます。
フェアウェイバンカーでは次の点を意識します。
・あごを越えられるクラブを選ぶ
・クラブを短く持つ
・足を深く埋めすぎない
・下半身を安定させる
・ボールを中央付近へ置く
・コンパクトに振る
・飛距離より脱出を優先する
初心者は、残り距離だけで長いクラブを選ばないようにしましょう。
フェアウェイバンカーではあごを最優先する
残り180ヤードでも、バンカーのあごが高ければ、フェアウェイウッドや長いユーティリティでは越えられない可能性があります。
まず、ボールを安全に外へ出せるロフト角のクラブを選びましょう。
9番アイアンやピッチングウェッジでフェアウェイへ戻す判断もあります。
距離を取り戻そうとしてあごへ当てると、再びバンカーへ残ります。
フェアウェイバンカーでは下半身を使いすぎない
砂の上では足元が滑りやすいため、通常のフルスイングのように大きく体重移動すると、打点がずれやすくなります。
足幅を少し広げ、下半身を安定させます。
クラブを短く持ち、肩から肩程度のコンパクトなスイングで打ちましょう。
最大飛距離より、ボールをきれいに当てて外へ出すことが重要です。
フェアウェイバンカーでボール位置を左へ置きすぎない
ボールを左へ置きすぎると、クラブがボールの手前の砂へ入りやすくなります。
スタンス中央付近を基準にしましょう。
長いクラブでも、通常より少し中央寄りに置く方法があります。
ボールを上げようとせず、ボールの先の砂へクラブを入れるイメージを持ちます。
バンカー内でのルール
バンカーでは、ショット前の行動に注意が必要です。
クラブをボールの直前や直後の砂へ置いたり、砂の状態を試す目的でクラブを触れたりすると、罰が発生する可能性があります。
初心者が注意したい行動は次のとおりです。
・アドレスでクラブを砂へ置かない
・ボールの直前や直後の砂へ触れない
・試しに砂を打たない
・素振りで砂へ触れない
・ライを改善しない
・砂の状態を意図的に試さない
一方で、転倒を防ぐためにクラブを使うなど、状況によって認められる行為もあります。
競技では判断に迷ったら確認してください。
アドレスでクラブを浮かせる
バンカーでは、通常のショットのようにクラブヘッドを地面へ置かず、砂の上へ少し浮かせて構えます。
浮かせた状態で長く構えると腕へ力が入りやすいため、クラブと狙いを決めてから速やかに打ちましょう。
クラブを高く浮かせる必要はありません。
砂へ触れない程度で自然に構えます。
素振りで砂へ触れない
バンカー内で素振りをするときは、クラブが砂へ触れないように注意します。
砂の抵抗を確認したくても、ボールの近くで何度も砂を打つことはできません。
バンカー外や砂へ触れない高さで素振りを行い、振り幅とリズムを確認しましょう。
素振りは1回から2回程度にし、プレー進行にも配慮します。
バンカーへ入る場所
バンカーへ入る際は、できるだけ低い場所から入りましょう。
高いあごを上り下りすると、転倒や砂の崩れにつながります。
また、ボールに近い場所から入るのではなく、ショットの邪魔にならず、安全に歩けるルートを選びます。
レーキの位置も確認しておきましょう。
バンカーをならす
ショット後は、自分が歩いた足跡とクラブで打った跡をレーキでならします。
後のプレーヤーが不利なライから打たなくて済むようにするためです。
ならす場所は次のとおりです。
・ボールがあった場所
・クラブが入った場所
・自分の足跡
・入退場した場所
・必要に応じて周辺の大きな跡
砂を強く押し固めず、周囲と同程度の状態へ整えましょう。
レーキはどこに置く?
レーキの置き場所は、ゴルフ場ごとの案内に従います。
バンカー内へ置くコースもあれば、外側へ置くコースもあります。
一般的には、後続プレーヤーのボールがレーキへ当たりにくく、プレーの邪魔にならない場所へ置きます。
案内がある場合は、そのルールを優先してください。
バンカーでクラブを忘れない
バンカーへ向かう際は、サンドウェッジだけでなく、パターや他のウェッジを持って行くことがあります。
ショット後にグリーンへ上がり、クラブを砂の近くへ置き忘れることがあります。
使用しないクラブは、バンカーとカートの間や次に通る場所へ置きましょう。
ホールアウト後は、持ってきたクラブの本数を確認してください。
バンカーから出ない主な原因
初心者がバンカーから出せない原因は、主に次のとおりです。
・スイングが小さすぎる
・インパクトで緩める
・砂を取りすぎる
・クラブが砂へ深く刺さる
・体重が右足へ残る
・身体の回転が止まる
・フォローが出ていない
・ボールを直接打とうとする
・あごが高い方向を狙っている
・フェースを開きすぎる
まずは、あごの低い方向へ、一定のスピードで砂を飛ばす練習を行いましょう。
ホームランが出る主な原因
ボールを直接打ってグリーンを大きく越えるホームランの原因は次のとおりです。
・ボール位置が右すぎる
・身体が起き上がる
・クラブが砂へ入らない
・フェースの下部でボールを打つ
・砂へ入れるのが怖い
・手元が浮く
・インパクトで身体が後ろへ下がる
・硬い砂でフェースを開きすぎる
ホームランが怖い場合は、ボールの手前の砂を目標にし、左足体重を保って振り抜きましょう。
ただし、砂の状態に合わせてフェースの開き方を調整する必要があります。
ボールが右へ飛ぶ原因
右打ちの場合、バンカーショットが右へ飛ぶ主な原因は次のとおりです。
・フェースを開いたまま身体の向きを調整していない
・スイング方向が右を向いている
・身体の回転が止まる
・フェースがさらに開く
・ボール位置が左すぎる
・手元が遅れる
フェースを開いた場合は、足と身体を少し左へ向け、身体の向きに沿ってスイングします。
ただし、極端に左を向かないようにしましょう。
ボールが左へ飛ぶ原因
右打ちの場合、ボールが左へ飛ぶ主な原因は次のとおりです。
・フェースが閉じる
・手首を返す
・身体が目標より左を向きすぎる
・クラブを外から内へ強く振る
・ボール位置が右すぎる
・砂へ入れる位置がボールに近すぎる
フェースの向きと身体の向きを確認し、手首でボールを操作しないようにします。
練習場でバンカー練習ができない場合
通常の打ちっぱなしでは、砂から打つ練習ができない場合があります。
その場合でも、バンカーショットに必要な動きを練習できます。
例えば、次の練習です。
・フェースを開いて構える
・左足体重で振る
・クラブを短く持つ
・大きめの振り幅でフォローを出す
・クラブのソールを滑らせる感覚を作る
・線の手前ではなく、決めた場所へヘッドを入れる
ただし、人工マットでは砂の抵抗を再現できません。
可能であれば、バンカー練習場のある施設を利用しましょう。
砂へ線を引く練習
練習用バンカーでは、砂へ一本の線を引き、その線をクラブで消す練習が効果的です。
ボールを置かず、毎回同じ場所へクラブを入れることを目標にします。
手順は次のとおりです。
1.目標方向に対して線を引く
2.線をボール位置と想定する
3.線の少し手前へクラブを入れる
4.砂を前方へ飛ばす
5.入った位置と深さを確認する
施設のルールを確認し、練習後は砂をならしてください。
ボールを線上に置く練習
同じ場所へクラブを入れられるようになったら、線上にボールを置きます。
ボールの手前の線を消しながら、砂ごとボールを飛ばします。
ボールだけが飛び、線が残っている場合は、直接打っている可能性があります。
ボールが残り、線のかなり手前から大きく砂を取っている場合は、砂を取りすぎています。
入る位置を少しずつ調整しましょう。
砂を一定量取る練習
バンカーでは、毎回取る砂の量をそろえることが重要です。
練習では、ショット後にできた砂の跡を確認しましょう。
跡が極端に深い、長い、毎回位置が違う場合は、スイングの最下点が安定していません。
構え、体重配分、ボール位置、振り幅を一定にします。
最初は飛距離より、砂の跡をそろえることを目標にしましょう。
片手打ち練習
バンカーでの片手打ちは、クラブの重さやソールを使う感覚を確認する練習です。
右打ちの場合、右手だけで小さく砂を飛ばす練習を行うことがあります。
ただし、砂の抵抗が大きいため、手首や肘へ負担がかかります。
短い振り幅で、コーチの指導や安全な環境のもとで行いましょう。
初心者が無理に片手で大きく振る必要はありません。
右足を引く練習
身体の回転が止まりやすい場合は、右打ちなら右足を少し後ろへ引いて構える練習があります。
身体を目標方向へ回しやすくなり、フォローを出す感覚を作れます。
この形が実戦での通常の構えとは限りません。
身体と腕を一緒に動かすためのドリルとして使います。
フィニッシュで胸を目標へ向ける
バンカーショットでは、打った後に胸が目標方向へ向いているかを確認しましょう。
胸がボールの方を向いたままなら、身体の回転が止まり、腕だけで打っている可能性があります。
振り抜いた後に、ベルトや胸が目標方向へ向くフィニッシュを目指します。
足元が不安定なため、無理に大きく回る必要はありません。
バランスを保てる範囲で行いましょう。
砂を飛ばす距離を変える
バンカーの距離感は、スイングの大きさ、フェースの開き、使用クラブ、砂を取る量などで変わります。
初心者は、まず振り幅で調整しましょう。
・短い距離:小さめの振り幅
・中距離:腰から肩程度
・長い距離:大きめの振り幅
ただし、どの距離でもインパクトで緩めないことが重要です。
同じ振り幅でクラブを変える
距離の長いバンカーショットでは、サンドウェッジを強く振るより、アプローチウェッジやピッチングウェッジを使う方が簡単な場合があります。
同じ振り幅でも、ロフト角の少ないクラブほど低く遠くへ飛びやすくなります。
練習では、同じ振り幅で複数のウェッジを打ち、距離と高さの違いを確認しましょう。
バンカー練習で最初に作りたい基準
初心者は、まず次の一つのショットを作りましょう。
・サンドウェッジを使う
・フェースを少し開く
・ボールを中央より少し左へ置く
・左足体重で構える
・ボールの手前へクラブを入れる
・腰から肩程度まで振る
・フォローを止めない
・あごの低い方向へ出す
この基準ができてから、距離やライに合わせた応用を増やします。
コースでバンカーへ入ったときの判断順序
バンカーへ入ったら、すぐにクラブを決めず、次の順番で確認しましょう。
1.ボールのライ
2.砂の硬さと深さ
3.あごの高さ
4.最も低く安全な方向
5.ピンまでの距離
6.グリーンの広さ
7.使用クラブ
8.振り幅
ピンまでの距離より、まずバンカーから出せる方向を確認します。
ピン方向へ出せない場合
ピン方向のあごが高い、距離が短すぎる、グリーンが狭いなど、直接ピンを狙うのが難しい場合があります。
その場合は、グリーンの反対側や横方向へ出しても構いません。
1打余分に感じても、同じバンカーから何度も打つより、スコアをまとめやすくなります。
ゴルフでは、前方へ進むことだけが正解ではありません。
バンカーから出なかった後の対応
1回目で出なかった場合、焦ってさらに強く振ると、同じミスを繰り返すことがあります。
次の点を確認しましょう。
・砂を取りすぎたか
・スイングが止まったか
・ボールを直接打ったか
・あごが高すぎなかったか
・フェースを開きすぎていないか
次のショットでは、より低く広い方向へ狙いを変えることも検討します。
1打を取り返そうとせず、確実な脱出を優先してください。
初心者向けの特別ルール
仲間内の練習ラウンドでは、初心者がバンカーで何度も打って進行が遅れないように、一定回数でボールを外へ出す方法を決める場合があります。
例えば、2回または3回打って出なければ、バンカー外の安全な場所から再開します。
ただし、これは正式なルールではありません。
使用する場合は、スタート前に同伴者全員で確認し、スコアの数え方も統一しましょう。
競技や正式なスコアを提出する場合は、定められたルールに従います。
アンプレヤブルを使う場合
バンカー内のボールに対してアンプレヤブルを選ぶこともできます。
ただし、一般区域とは救済方法や罰打の扱いが異なる選択肢があります。
1罰打でバンカー内へ救済する方法や、追加の罰打でバンカー外へ出す選択肢がある場合があります。
正式なラウンドや競技では、自己判断で適当な場所へ移動せず、ルールを確認しましょう。
初心者のプライベートラウンドでは、経験者やキャディーへ相談してください。
バンカーを避けるコースマネジメント
バンカーショットの技術を身につけることも大切ですが、無理にバンカーへ入れない判断も重要です。
次のような考え方を取り入れましょう。
・ピンではなくグリーン中央を狙う
・バンカー越えを無理に狙わない
・届くか分からないフェアウェイバンカーの手前へ刻む
・深いバンカー側から離れて狙う
・長いクラブでグリーンを狙いすぎない
・ミスしやすい方向にバンカーがある場合は反対側を狙う
バンカーへ入ってから寄せるより、最初から簡単な場所を狙う方がスコアをまとめやすくなります。
バンカーを避けすぎない
バンカーを怖がりすぎると、極端に反対方向へ狙い、OBや池など、さらに大きな危険へ近づくことがあります。
バンカーは、多くの場合、1打で出せればプレーを続けられます。
OBや池より、スコアへの影響が小さい場合もあります。
避けるべき場所の優先順位を考えましょう。
例えば、右にOB、左にバンカーがあるなら、バンカー側へ余裕を持たせる方が安全な場合があります。
100切りを目指すバンカー戦略
100切りを目指す場合、バンカーから毎回ピンへ寄せる必要はありません。
次の目標を設定しましょう。
・1回で出す
・高いあごを避ける
・ピンではなくグリーン中央を狙う
・出なかった後に同じ方法を繰り返さない
・バンカー後は2パット以内を目指す
・フェアウェイバンカーではあごを越えることを優先する
・無理なバンカー越えを減らす
バンカーで3打、4打と使う回数を減らせば、スコアを大きく縮められます。
ラウンド後に記録したいこと
バンカーショットを改善するために、次の内容を記録しましょう。
・バンカーへ入った回数
・1回で出せた回数
・グリーンへ乗った回数
・ホームランの回数
・砂を取りすぎた回数
・出なかったライ
・砂の硬さ
・使用クラブ
・ピン方向を狙う必要がなかった場面
・フェアウェイバンカーでのクラブ選択
記録すると、自分が技術で失敗しているのか、判断で失敗しているのかを整理できます。
初心者が最初に覚えたい7つのポイント
バンカーショットについて多くの情報を一度に考えると、身体が動かなくなります。
まずは次の7つを覚えましょう。
1.ピンより1回で出すことを優先する
あごの低い方向やグリーンの広い場所を狙います。
2.ボールではなく手前の砂を打つ
ボールの手前へクラブを入れ、砂ごと運びます。
3.左足へ体重を置く
スイング中に右足へ大きく移動しません。
4.フェースを少し開く
バウンスを使い、クラブが砂へ刺さりすぎないようにします。
5.通常のアプローチより大きく振る
砂の抵抗があるため、小さく弱く振りません。
6.インパクトで緩めない
砂を前方へ飛ばすまで、一定のスピードで振り抜きます。
7.打った後はバンカーをならす
ショット跡と足跡をレーキで整えます。
この7つを意識するだけでも、バンカーから1回で出せる確率を高めやすくなります。
まとめ
ゴルフ初心者がバンカーショットで最初に目指したいのは、ピンへ寄せることではなく、1回でバンカーから出すことです。
グリーンサイドバンカーでは、ボールを直接打つのではなく、ボールの手前の砂へクラブを入れ、砂ごとボールを外へ運びます。
右打ちの場合は、足幅を少し広くし、ボールを中央よりやや左へ置き、左足へ体重を多めにかけましょう。
サンドウェッジのフェースを少し開くことで、バウンスを使いやすくなり、クラブが砂へ深く刺さるのを防げます。
砂の抵抗があるため、通常のアプローチより大きめに振り、インパクトで緩めずフォローまで振り抜くことが重要です。
また、ピン方向のあごが高い場合は、横や後方の低い場所へ出す判断も必要です。
バンカーから出した後は、自分のショット跡と足跡をレーキでならし、次のプレーヤーが公平にプレーできる状態へ戻しましょう。
大阪市生野区のGOLF STUDIO SHADOWでは、バンカーショットの構え方、フェースの開き方、砂へクラブを入れる位置、1回で出すための振り幅まで、初心者にも分かりやすくレッスンしています。
バンカーに入ると何度も打ってしまう方や、ホームランが怖くて振り抜けない方も、お気軽にご相談ください。
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